「FXについて勉強する必要性は?」
「FXの勉強に費やす時間や期間について知りたい。」
「FXの基本はどの様にして学ぶ?」
本記事では、FXについて勉強する必要性や、FXの勉強に費やす時間や期間、FXの基本を学ぶ方法について解説します。
FXについて勉強する必要性
FXで中長期的に利益を上げていくためには、基礎知識からトレード手法、相場分析方法など幅広い内容を学んでいく必要があります。まずは簡単な内容から順番に学んでいくことで理解が深まり、相場の分析もしやすくなります
基本的な知識を理解するだけでなく、トレードにおける成功や失敗のプラス面、マイナス面についても学ぶことが大切です。
原因を理解して、トレードをしながら学んでいくことで、自分だけのトレードパターンを身につけることができます。原因を理解していないと、同じ失敗を繰り返してしまい、より大きな損失を被る可能性があるので、大きな損失を防ぐためにも、自分のトレードを振り返り、勉強することはとても重要です
FXの勉強に費やす時間や期間
FXを勉強する際に、どのくらいの時間勉強すればよいのかわからないと、勉強の終わりが見えず、モチベーションを維持することが難しくなります。
一方で、どのくらいの時間勉強すればよいのか、おおよその見当がついていると、モチベーションを維持しやすくなり、効率的に勉強を進めることができます。
ここでは、FXの勉強にどのくらいの時間を使うべきなのかについて解説します。
書籍やウェブサイトを使った「座学」に必要な時間
FXの勉強と聞くと、多くの人は書籍やウェブサイトを使った「座学」を思い浮かべるのではないでしょうか?
こちらの段階で主に学ぶ内容は、
- FXの仕組み
- FX用語
- 注文方法や決済方法
- FXの取引ツールやスマホアプリの機能
- テクニカル分析の種類
- ファンダメンタルズ分析の種類
です。
勉強に要する期間の目安としては、「2週間~2ヶ月」程度とお考えください。
デモトレード、少額取引などの「実践練習」に必要な時間
知識を習得したら、次は「知識を使う」、つまり「実践的に勉強する」ことが必要です。
具体的には、デモトレードや、少額取引で習得した知識を実践することです。
実践的な学習内容
- スマートフォンやPCツールを使って、勉強したテクニカル分析を実際に試してみる
- デモトレードで、様々な注文方法を試してみる
- 様々な推奨通貨ペアで取引を試してみる
- 損切りと利益の確定
これらを行うことで、知識を正しく使いこなせるようになり、利益を上げる一歩に近づきます。また、これらの実践的なスキルを習得するために、必要な学習時間は「6ヶ月~1年程度」です。
より正確に言うと、ある程度安定して利益を出せるようになってから、本格的なトレードに移行すべきです。
また、FXを勉強するにあたっては、基本的な用語を理解することも重要です。
FXの取引では、専門用語がたくさん出てきます。用語を知らないと、取引がうまくできない場合もあるので、取引を始める前に基本用語をしっかり覚えておきましょう。
スプレッド、レバレッジ、スワップポイント、ストップロス、必要証拠金、ポジション、通貨ペア、スリッページなど、これらは最低限知っておきたい用語です。これらの基本用語を覚えて、理解できたら、次に進みましょう
FXの基本は書籍やインターネットで学びましょう
FXの基本を学ぶ際には、書籍やインターネットを活用しましょう。
書籍は、基礎知識の習得や全体像の把握に有効です。書籍は知識を体系的に整理してあるので、FXの重要なポイントを関連付けながら学ぶことができます。特に初心者の方は、基礎知識や用語の解説に重点を置いた書籍を読むことをおすすめします
また、FX会社や金融機関が、インターネット上で公開している情報からも、FXの基礎知識を学ぶことができます。インターネット上の情報は無料ですが、書籍と同じ内容、あるいはそれ以上の情報を得られることもありますので、ぜひ活用しましょう
デモトレードで知識を身につけましょう
FXに関する基礎知識をある程度身につけたら、デモトレードでさらに知識を深めましょう。
デモトレードとは、FX会社が提供しているFX取引を体験できるサービスです。仮想資金を使って取引を行うので、自分の資金を使わずに、本番に近い条件で取引を体験することができます。
各通貨ペアの特徴を知りましょう
FXでは、各通貨ペアの特徴を知ることが重要です。FXは異なる2つの通貨を売買することで、損益が発生する仕組みなので、ドル円やユーロ円などの通貨ペアを選ぶ必要があります。
通貨ペアによって、為替レートの変動の度合いであるボラティリティーや、売値と買値の差であるスプレッドが異なります。 初心者の方は、米ドルと日本円を含む通貨ペアの動きを観察しながら、学んでいくと良いでしょう。
特に米ドル/日本円は、取引量が多いメジャーな通貨ペアなので、情報も集めやすいでしょう。
それぞれの取引時間帯の特徴を知りましょう
デモトレードをしながら、それぞれの取引時間帯の特徴を知ることもできます。
FXの取引は、基本的に平日24時間取引可能ですが、時間帯によって値動きに違いがあります。値動きが活発になりやすい時間帯に取引をすることで、スプレッドを抑えたり、急激な値動きの影響を軽減したりできるので、初心者の方にもおすすめです
どちらの時間帯が、値動きが活発になりやすいかなど、時間帯ごとの特徴を知っておくと、急に相場が変動しても冷静に対応できるようになります。
注文方法について学びましょう
注文方法について知っておくと、より自由なトレードができるようになるので、デモトレードで注文方法を学んでみてはいかがでしょうか?
指値注文を使えば、忙しくて頻繁にチャートをチェックできない人でも取引に参加できます。 覚えておきたい基本的な注文は、成行注文、指値注文、逆指値注文です。 さらにIFD注文、OCO注文、IFO注文といった上級者向けの注文もあります。
デモトレードで、取引ツールの使い方や注文の出し方を覚えることが重要です。事前に使い方を覚えておけば、実際の取引で注文のタイミングを間違えたり、間違った注文を出してしまうといったミスを防ぐことができます。
チャートの読み方を覚えましょう
FXに欠かせない相場分析を行うために、デモトレードでチャートの読み方を覚えましょう。
FXにおけるチャートとは、値動きを表したグラフのことです。 値動きを、縦軸に価格、横軸に時間軸をとったローソク足で表します。
ローソク足は、一定期間の始値・終値・高値・安値を表示します。 1分間の値動きは「分足」、1週間の値動きは「週足」、1か月の値動きは「月足」と呼ばれます。
チャートの読み方がわからないと、FXでは十分な情報を得た取引ができません。結局はギャンブル的な取引になってしまい、損失を被る可能性が高くなるので、チャートの読み方は必ず習得しましょう。
相場の分析方法を学びましょう
FXで長期的に利益を上げるためには、相場の分析方法も習得する必要があります。
特に、過去のチャートから将来の価格を予測する「テクニカル分析」と、政治や経済などの情報をもとに価格を予測する「ファンダメンタル分析」という2つの分析手法を理解することが重要です。
テクニカル分析で使用される指標には、移動平均、MACD、ボリンジャーバンド、RSI、ストキャスティクスなどがあります。
市場分析の手法は様々なので、まずはご自身に合った2つ、3つの手法を学んでみましょう。
トレードスタイルを知りましょう
デモトレードの際には、トレードスタイルについても学んでおきましょう。
24時間取引可能なFXでは、自分の性格やライフスタイルに合ったトレードスタイルを選ぶことが大切です。自分に合ったトレードスタイルを見つけることができたら、長期的に取引を継続して、利益を上げやすくなります。
取引スタイルには、数秒から数分で取引を完了するものから、数ヶ月ポジションを保有するものまで、さまざまな種類があります。
スキャルピング、デイトレード、スイングトレード、ポジショントレードの4つの主要な取引スタイルを覚えておくのが良いでしょう。
小額から取引をスタートしましょう
デモトレードで取引操作に慣れたら、少額のリアルマネーで取引をスタートしましょう。
仮想マネーを使うデモトレードとは異なり、リアルマネーでのトレードには、損失が発生するリスクがあります。 その分、緊張感を持ってトレードに臨むことができますが、損失を恐れてデモトレードの時の様に、トレードができなくなってしまう人も珍しくありません。
一般的に、デモトレードをいつまでも続けるよりも、リアルマネーでトレード経験を積んだ方が上達が早いと言われています。大きな損失を避けるためにも、徐々に取引額を増やしてみてください。
取引結果を検証しましょう
取引を終えたら、取引結果を検証することが大切です。
FXはギャンブルではないので、勝ち負けには必ず理由があります。なぜ利益が出たのか、なぜ損失が出たのか、取引結果を分析してみましょう。分析結果を今後の取引に活かすことができれば、勝率を上げることができるかもしれません。
過去のチャートや取引結果を記録しておくと、次に同じ様な状況に遭遇したときに、相場の流れを予測しやすくなります。
取引日時、注文と決済ポイント、損益、通貨ペア、チャートの形状、エントリーの根拠、取引時の心理状態などを記録しておくと、今後の取引に活かしやすくなります。
まとめ
FXについて勉強する必要性や、FXの勉強に費やす時間や期間、FXの基本を学ぶ方法について解説しました。
FXを勉強することで、100%成功が保証されるわけではありませんが、勝率を上げることは可能です。
まずは基本的な知識を身につけて、FXのチャート分析やリスクを理解して、自分に合ったトレード方法を見つけることが大切です。勉強したからといってすぐにトレードするのが不安な方は、デモ口座でトレードの練習をしてから、リアルトレードを始めてみてはいかがでしょうか?