「FXインジケーターとは?」
「FXインジケーターの種類と特徴について知りたい。」
「FX取引でおすすめのトレンド系のインジケーターは何？」
「MT4の無料インジケーターの最強でおすすめの組み合わせが知りたい。」
本記事では、FXインジケーターとは何であるのかや、種類と特徴、おすすめのトレンド系のインジケーター、MT4の無料インジケーターの最強でおすすめの組み合わせについて解説します。
FXインジケーターとは?
まずは、FXインジケーターとは何かついて解説します。
FXインジケーターとは、相場のトレンドを分析するためのツールです。また、相場のトレンドを可視化するために、折れ線グラフやチャート上にチャートを表示する市場分析ツールです。
FXインジケーターにはさまざまな種類があり、それらを組み合わせることで、相場の動きを多角的に捉えることができるため、売買のタイミングをはかる際に役立ちます。
テクニカル分析と自動売買で勝率アップを狙える
FXインジケーターを導入することによって、勝率をアップさせることができます。
FXインジケーターの最大のメリットは、チャート上でテクニカル分析ができることです。テクニカル分析とは、過去のチャートのパターンから相場の動向を予測する分析手法です。
インジケーターの中には、自動売買に使えるものもあるので、あらかじめ設定すれば、自分で操作しなくても自動で取引することができます。
こういった分析データや自動売買を取り入れながら取引を行うことで、損失につながる要因を減らすことができ、勝率の向上が期待できます。
FXインジケーターの種類と特徴
FXインジケーターには、トレンド系インジケーターとオシレーター系インジケーターの2種類があります。それぞれの特徴を解説します。
トレンド系のインジケーター
トレンド系のインジケーターは、相場の大まかなトレンドを把握し、これから先のチャートの動きを予測するために使用されます。
トレンド系のインジケーターの特徴は、チャート上にラインを表示するので、今現在のトレンドがひと目でわかりやすいという点です。ところが、複数のインジケーターを同時に表示した場合、チャートが見づらくなってしまうので注意が必要です。
これらのインジケーターは、市場のトレンドを示すため、一般的にトレンドフォロー型の取引に用いられます。トレンドフォロー型とは、市場のトレンドに沿って売買を行う方法で、市場が上昇している場合は買い注文を入れ、下落している場合は売り注文を入れます。
代表的なトレンド指標には、移動平均、ボリンジャーバンド、SMA(単純移動平均)、EMA(指数移動平均)などがあります。
オシレーター系のインジケーター
オシレーター系のインジケーターは、通貨が買われすぎているか、または売られすぎているかを判断したり、市場が過熱している度合いを測るために使用されます。一般的に、チャートの最下部に表示されます。
市場は買われすぎると売られすぎ、売られすぎると買われすぎになる傾向があるため、トレンドが方向転換する時期を測るために使用されます。「レンジ取引」と呼ばれる、小さな範囲内で上下に変動を繰り返す、トレンドを見極めにくい状態の相場を分析するのに特に有効です。
また、トレンドの転換点を見極めて取引を行う「逆張り」にも有効です。こちらは、トレンドとは逆に、相場が上昇しているときに売り注文を入れて、下落しているときに買い注文を入れる取引方法です。
代表的なオシレーター系指標には、RSI、RCI、MACD、ストキャスティクスなどがあります。
FX取引でおすすめのトレンド系のインジケーター5選
トレンド系のインジケーターは、今後の相場のトレンドの方向性を予測するために使われます。ここでは、数あるトレンド系のインジケーターの中でも、特におすすめの5つを紹介します。
それぞれの指標の概要と見方を解説しますので、ぜひ参考にしてください。
①SMA(単純移動平均線)
SMA(単純移動平均線)とは、一定期間の終値平均を結んだラインです。 移動平均線としては指標の中でも最もオーソドックスな指標です。
SMAを利用すると、SMAが上昇していれば上昇トレンド、横ばいであればレンジ相場、下落していれば下降トレンドと、トレンドの方向性をひと目で把握することができます。 SMAを利用する上での注意点を以下に示します。
SMAを利用する上で注目するべきポイント
- ゴールデンクロス
- デッドクロス
- サポートライン
- レジスタンスライン
また、これらの注目ポイントは、後述するその他の2つの移動平均線でも使用できます。
② EMA（指数平滑移動平均線）
SMA(単純移動平均線)は、最近の価格変動に反応するのが遅く、トレンドの変化を特定するのが難しいというデメリットがあります。
これらを補うために考案されたのが、EMA（指数平滑移動平均線）で、直近の価格に比重を置いて平均値を算出するため、単純移動平均よりも、トレンドを把握しやすいという特徴があります。
③WMA（加重移動平均線）
WMA（加重移動平均線）の計算式は、直近の価格を重視し、過去の価格の比重を徐々に減らしていくという特徴があります。そのため、緩やかな上昇や下落には最も有効な移動平均線です。
直近の値動きを重視するため、相場が大きく動いているときは、単純移動平均(SMA)よりもダマシが出やすいので注意が必要です。
ダマシとは、指標やテクニカル指標が出した売買シグナルと反対方向に相場が動くことです。
④ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドは、トレンドの強さを分析する指標です。中心の移動平均線と、±2σ、±3σの標準偏差の5本の線で構成されています。
バンドの方向と幅によりトレンドを視覚的に確認しやすく、幅広いトレードスタイルに適しています。また、その他の指標と組み合わせやすい特徴もあります。
チャートの周りのバンドを下回りすぎたら売られすぎ、線を越えたら買われすぎと判断します。統計学での計算上、±1σ内に収まっている確率は約69%、±2σ内に収まっている確率は約96%、±3σ内に収まっている確率は99%です。
⑤一目均衡表
一目均衡表は、以下の5つの要素で構成されています。
一目均衡表の構成要素
- 基準線
- 転換線
- 先行スパン
- 遅行スパン
- 雲
一目均衡表は、その他のトレンド指標とは異なり、「買い手と売り手のバランスが崩れると、市場価格の動きが激しくなる」という考えに基づいており、価格よりも、トレンドの転換点を分析することに特化しています。
一目均衡表の大きなメリットのひとつは、一目で買い手と売り手の均衡値を確認できることです。ただし、その他の指標と比較すると、構成要素の種類が多くて、機能するための条件も少し複雑なので、慣れるまでは使いにくいかもしれません。
MT4の無料インジケーターの最強でおすすめの組み合わせ
こちらでは、MT4の無料インジケーターの最強でおすすめの組み合わせをご紹介します。誰でもチャートに追加できるので、気に入ったら、ぜひ利用してみてください。
移動平均線 + ボリンジャーバンド + 一目均衡表
移動平均線とボリンジャーバンドに一目均衡表を追加することで、エントリーポイントを明確に把握することができます。一目均衡表はエントリーポイントを把握しやすいので、「いつエントリーしていいかわからない」、「エントリー回数が少ない」という方におすすめの組み合わせです。
ボリンジャーバンド+MACD
ボリンジャーバンドとMACDを組み合わせることで、多角的な相場分析を行うことができます。ただし、MACDは反応が早いとダマシが出やすいので、そちらの点を考慮してトレードすることをおすすめします。
上級者向けのおすすめのFXインジケーター
上級者は特別な指標を使うのではなく、指標やダウ理論、チャートパターンなどを上手に組み合わせてトレードしています。
指標からのシグナルを一つの情報として使い、チャートを総合的に分析して、その他の要因も考慮した上で取引の判断をします。
多くの人は、取引の方法やテクニック、チャートの設定をシンプルにしているようですが、上級トレーダーに共通しているのは、マルチタイムフレーム分析を使っていることです。
マルチタイムフレーム分析とは?
マルチタイムフレーム分析とは、複数の時間軸チャートの値動きを分析し、売買のタイミングを計る分析手法です。短い時間軸でトレードしながら、長い時間軸での相場環境を意識したトレードも可能です。
例えば、週足、日足、4時間足の値動きを分析して、1時間足で上昇トレンドのエントリーポイントを狙うといったことが可能です。
より長い時間軸のローソク足を表示
より長い時間軸のローソク足を、より短い時間軸に重ねて表示することで、1つのチャートで複数時間軸分析を行うことができます。こちらは、FXTFやOANDA証券のMT4を使っているユーザーは無料で利用できます。同じ機能を持つ外部インジケータもあり、こちらも無料で利用できます。
例えば、1時間足チャートに日足のローソク足を表示すると、日足の値動きを見ながら、1時間足でトレードすることが可能です。
通常の移動平均線は、時間軸を変更すると時間軸に合わせて変化します。そのため、1時間足チャートに表示されている20本のラインを15分足チャートに表示させようとすると、移動平均線の設定を20から80に変更する必要があります。
そこで、マルチタイムフレームの移動平均線を使うことで、1時間足チャートの20本を表示したまま、15分足チャートに表示させることができるので、時間軸を変える度に、移動平均線の設定を変える必要がありません。
時間軸や移動平均線の設定を変えても、1つのチャート上で、上位時間軸の相場環境を意識しながらトレードすることができます。
まとめ
FXインジケーターとは何であるのかや、種類と特徴、おすすめのトレンド系のインジケーター、MT4の無料インジケーターの最強でおすすめの組み合わせについて解説しました。
成功のカギは、王道インジケーターの組み合わせです。インジケーターは、相場の波に乗るために不可欠なツールです。
自分に合ったインジケーターを見つけて、相場の一歩先を行きましょう。
