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初心者向けのFX通貨ペアの選び方は?おすすめの通貨ペアを徹底解説。

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「FXの通貨ペアとは?」
「初心者向けのFX通貨ペアの選び方について知りたい。」
「FX初心者におすすめの通貨ペアについて知りたい。」

本記事では、FXの通貨ペアとは何であるのかや、初心者向けの通貨ペアの選び方、初心者におすすめの通貨ペアについて解説します。

FXの通貨ペアとは?

FXの通貨ペアとは、取引を行う2国の通貨の組み合わせのことです。

FXは2つの異なる国の通貨を売買する取引で、損益が発生するので、「米ドルを買う」、「円を売る」というより、「米ドル/円を買う」、「米ドル/円を売る」といった様に、通貨ペアで考える必要があります。

ちなみに、「米ドル/円を買う」とは米ドルを買い、円を売ることを意味しています。その反対の「米ドル/円を売る」とは、米ドルを売り、円を買うことを意味しています。

初心者向けのFX通貨ペアの選び方

初心者の方が通貨ペアを選ぶ際には、取引量が多いか、値動きが安定しているか、ボラティリティのバランスが取れているかなどに、注目すると良いでしょう。 初心者の方におすすめの通貨ペアを以下に紹介しますので、参考にしてください。

取引量が多くて、値動きが安定している通貨ペアを選ぶ

初心者の方には、取引量の多いメジャー通貨ペアがおすすめです。取引量の多い通貨は、売り手と買い手を見つけやすく、値動きが安定している傾向があるからです。

取引量の多い通貨ペアの例ですが、米ドル/ユーロ、米ドル/円、米ドル/英ポンドなどがあります。2022年時点で、それぞれのシェアは22.7%、13.5%、9.5%となっており、これらを合わせると、全体の約半分を占めています。

一方で、取引量の少ない通貨ペアは、値動きが激しくなりやすいので、初心者にはハイリスクとされています。取引に慣れるまでは、取引量の多い通貨ペアを選ぶのが無難でしょう。

また、ボラティリティがある程度ある、通貨ペアを選ぶことも重要です。

ボラティリティとは、価格変動の度合いを指します。FXは通貨の価格変動を見ながら、売買を行う投資なので、ある程度のボラティリティがないと、利益を上げることはできません。

ボラティリティが高い傾向にある通貨ペアの例としては、以下の5つが挙げられます。

  • 英ポンド/日本円(GBP/JPY)
  • 英ポンド/米ドル(GBP/USD)
  • 豪ドル/日本円(AUD/JPY)
  • 南アフリカランド/日本円(ZAR/JPY)
  • トルコリラ/日本円(TRY/JPY)

ただし、ボラティリティが高いほど、急激な値動きのリスクが高まるので注意が必要です。買いたい通貨ペアのボラティリティの度合いを判断する際には、「米ドル/日本円」や「ユーロ/日本円」など、比較的ボラティリティが安定している通貨ペアを、参考にするのが良いでしょう。

スプレッドが狭い通貨ペアはコストを抑えることができる

スプレッドが狭い通貨ペアは、コストを抑えられるので、効率的に利益を出したい初心者の方におすすめです。

スプレッドとは、通貨ペアを売買する際に適用されるビッド(売値)とアスク(買値)の差額のことです。金融機関で外貨両替をする際に支払う手数料と似た役割を果たします。

また、スプレッドが大きすぎると、取引で得た利益が相殺されてしまうこともあります。通貨ペアのスプレッドの狭さを確認するには、各FX会社のビッド(売値)とアスク(買値)の差を計算して、比較してみるのが良いでしょう。

また、スプレッドはFX会社や通貨の種類、時間帯によっても変動します。特に経済指標が発表されたり、相場が急変する時は、スプレッドが大きく変動しやすいので、注意が必要です。初心者の方は、日本円や米ドルなど、馴染みがあり情報も入手しやすい通貨を選ぶと良いでしょう。

FX初心者におすすめの通貨ペア

FX初心者におすすめの通貨ペアには、米ドル/日本円(USD/JPY)、ユーロ/米ドル(EUR/USD)、ユーロ/日本円(EUR/JPY)などがあります。以下で詳しく解説しますので、参考にしてください。

米ドル/日本円(USD/JPY)

米ドル/円は、日本で最も取引されている通貨ペアであり、初心者にもおすすめできる通貨ペアの一つです。

メジャー通貨同士の通貨ペアであり、値動きも穏やかなのですが、ボラティリティが穏やかな分、利益を出しやすいというメリットもあります。多くのFX会社では、スプレッドが低く設定されており、コストを抑えながら、取引しやすいという点も大きな魅力です。

また、欧米時間やアジア時間など、取引が活発な時間帯に取引がしやすく、日米の金融情勢や市場価格の情報は、ネットニュースや新聞で定期的に報道されているので、情報収集がしやすいのも大きな特徴です。

ユーロ/米ドル(EUR/USD)

ユーロ/米ドルも、世界中で多く取引されている通貨ペアです。米ドル/円と同様に、スプレッドが狭いので取引コストを抑えられるのが魅力です。

ボラティリティは、特別高いわけではないので、短期で大きな利益を期待するのは難しいですが、いったんトレンドが発生すると、継続しやすい傾向があります。

アジア時間帯に関しては、値動きが穏やかなのですが、ロンドン外国為替市場が開く日本時間の16時以降は、値動きが活発になりやすいので注意が必要です。生活や仕事の都合で、夜間にトレードする場合は、値動きが激しい通貨ペアを、慎重に見極めることが大切です。

また、ユーロ/米ドルは、スワップポイントが高くなる傾向があります。スワップポイントとは、2つの異なる国の金利差から生じる利益のことです。

FXの会社によって設定されているスワップポイントは異なりますが、ポジションを決済しなければ毎日利益が発生するので、効率的に利益を受け取りたい方は、ぜひチェックしてみてください。

ユーロ/円(EUR/JPY)

ユーロ/円はスプレッドが狭くて、低コストで取引できるので初心者の方にもおすすめです。こちらは、米ドル/円と並んで取引量が多く、値動きが穏やかな傾向にあるからです。値上がり、値下がりのトレンドが見えやすいので、売買のタイミングを判断しやすいというメリットもあります。

ボラティリティはやや低めですが、ロンドン外国為替市場が開く日本時間の16時以降は、取引が活発になる傾向にあるので、値動きには十分注意して取引をしましょう。

ユーロ/円は、米国だけでなく、欧州の中心国であるフランス、ドイツ、イタリアの経済動向や、金融政策に関心のある方におすすめです。

メジャー通貨とマイナー通貨

FXで取引される通貨には、さまざまな種類がありますが、大きく分類すると、「メジャー通貨」と「マイナー通貨」の2つに分類されます。

メジャー通貨とマイナー通貨では、それぞれ特徴が異なるため、通貨ペアを選ぶ前に違いを理解しておくと良いでしょう。

メジャー通貨とは?

メジャー通貨とは、一般的にFX市場で多く取引されていて、参加者が多い通貨のことを指します。明確な定義はありませんが、一般的には米ドル、ユーロ、円などが主要通貨とされています。

主なメジャー通貨

  • 米ドル(USD)
  • ユーロ(EUR)
  • 円(JPY)
  • 英ポンド(GBP)
  • 豪ドル(AUD)
  • スイスフラン(CHF)
  • カナダドル(CAD)
  • ニュージーランドドル(NZD)

主要通貨の内、米ドル、ユーロ、円は「ビッグ3」と呼ばれていて、最も活発に取引されています。先進国の通貨なので、市場が安定しており、取引に関する情報を、入手しやすいという特徴があります。

メジャー通貨のメリットとデメリット

メリット デメリット
・相場が安定している
・取引時に特徴がつかみやすい
・取引量が多くて流動性が高い
・スプレッドの幅が狭い
・短期間で大きな利益を得たい場合には、
取引量を増やす必要がある

多くの人が取引する主要通貨は、市場価格が安定しており、取引がわかりやすいという特徴があります。

また、取引量が多いことから流動性が高く、スプレッドが狭くなりがちなのも、主要通貨のメリットです。そして、取引コストであるスプレッドが狭いのも、主要通貨の特徴であり、デイトレードなどの短期売買にも適しています。

一方で、メジャー通貨はマイナー通貨に比べると、値動きが穏やかであり、ボラティリティも低めです。ですので、大きな利益を得るためには、取引量を増やす必要があります。

マイナー通貨とは?

マイナー通貨とは、FX市場でメジャー通貨に比べて取引量が少なく、参加者が少ない通貨のことを指します。基本的にメジャー通貨以外の通貨は、マイナー通貨と呼ばれることが多いです。

主なマイナー通貨

  • トルコリラ(TRY)
  • 南アフリカランド(ZAR)
  • メキシコペソ(MXN)
  • ブラジルレアル(BRL)
  • ロシア・ルーブル(RUB)
  • 中国人民元(CNH)

新興国の通貨であるマイナー通貨に関しては、損益の幅が大きいので、一般的にハイリスクとされています。

マイナー通貨のメリットとデメリット

メリット デメリット
・変動率が高くて、短期間で大きな利益を狙うことが可能
・スワップポイント(金利)が高い
・大きな損失を抱えることがある
・スプレッドの幅が広い

マイナー通貨は、価格が急上昇した後に急落するなど、非常に変動しやすい傾向があります。しかし、取引のタイミングを見極めて、売買をすることができれば、短期間で大きな利益を上げることができます。

また、スワップポイントが高いので、買いポジションを保有しているだけで、利益が出やすいというメリットもあります。

一方で、マイナー通貨は市場が不安定で参加者が少ないので、流動性が低いという特徴があります。流動性が低いと、買いたい時に買えない、売りたい時に売れないという事態が起こる可能性があります。

つまり、取引が成立した際には、価格が大きく変動するリスクがあるということです。大きな損失を被る可能性も高いので、マイナー通貨は、上級者向けと言えるでしょう。

また、マイナー通貨のスプレッドは広いので、取引コストも高くなります。

まとめ

FXの通貨ペアとは何であるのかや、初心者向けの通貨ペアの選び方、初心者におすすめの通貨ペアについて解説しました。

本記事を参考にして、通貨ペアを選んでみてください。